2024年4月の為替レートは主に金利・インフレ・外国投資の影響を受けました。 ナイジェリアは金利引き下げと投資制限緩和で通貨の価値を回復させました。ケニアもユーロ債の売却でポジティブな動きを続けました。一方、スウェーデンのクローナとエジプトのポンドは高いインフレにより価値を下げました。ジンバブエはハイパーインフレと通貨切り下げに対処するため、新しい金担保通貨ZiGを導入しました。
米ドルに対して価値が上昇した通貨
ナイジェリア(NGN)
ナイジェリアのナイラは、先月の大幅な切り下げ後、中央銀行が金利を引き下げ、外国投資の制限を緩和したことで、約35%強化されました。
ケニア(KES)
2月のユーロ債売却がもたらした外国投資の増加により、価値を上昇させました。これにより、輸入価格が下がり、インフレ率が低下しました。
米ドルに対して価値が下落した通貨
スウェーデン(SEK)
スウェーデンの中央銀行(リクスバンク)は年内に金利を徐々に引き下げる計画を発表しましたが、サービスのインフレが予想以上に高く、通貨も弱含んでいるため、計画の再考を余儀なくされています。
エジプト(EGP)
エジプト経済はウクライナ侵攻とガザ紛争により、輸入品価格の上昇とインフレに見舞われています。IMFやEU、UAE、世界銀行からの支援を受けていますが、状況の改善には時間がかかりそうです。
ジンバブエ(ZWL)
新しい金担保通貨ZiGを導入しました。これは、過去15年間で6度目の新通貨導入の試みであり、ハイパーインフレと通貨の価値下落に対処するための措置です。
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元記事(AIRINC社の情報サイト)※英語表記
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